グランドキャニオン(Grand Canyon)の見どころ・行き方
グランドキャニオンの見どころ【初心者向け】:(日帰りでも)渓谷を下るハイキングを楽しもう!
※この記事は、より多くの観光客が訪れる渓谷の南側(サウスリム)に関してのみ記載している。北側のノースリムや西側のグランドキャニオン・ウエストなど、別のエリアに関心のある方は、下に紹介する「地球の歩き方」などの情報源を参照していただきたい。
アメリカのグランドキャニオン(渓谷の南側:サウスリム)の見どころや観光情報は、本やインターネットに山ほどある。よって、ツアーを利用せずに初めてレンタカーで観光する場合、「どこに行って何をするのか」が、逆に(多すぎて)わかりにくいと感じる方も多いのではないだろうか。
そこで、今回ピンポイントでおすすめしたいのは、「サウス・カイバブ・トレイル(South Kaibab Trail)」というハイキングトレイルだ。
まずは、「百聞は一見にしかず」ということで、下のサウス・カイバブ・トレイル(South Kaibab Trail)での写真を見ていただきたい。僕自身がハイキング中に撮った写真だ。
ここからは、もう少し詳しく説明したい。
まず、グランドキャニオン(サウスリム)は大まかに言って、以下の2つの楽しみ方がある。
①渓谷沿いにあるトレイル(リムトレイル)を巡る(上から渓谷を眺める)【一般的&初心者向け】
「リムトレイル(Rim Trail)」にあるいくつかの絶景ポイント(マーサーポイントや、デザートビューなど)や、ギフトショップ、博物館などを巡るカジュアルな方法で、誰でも楽しむことができる(※徒歩、もしくは車やシャトルバスで、いくつもの観光ポイントを見て回ることが可能だ)。
②渓谷を下ってハイキングする【初心者~上級者向け】
渓谷を「少しだけ下って、戻ってくる」(トレイルにいくつかのポイントが設定されているので、自分の体力を考えて、下れるポイントまで行って戻ってくる)という初級~中級レベルもあれば、川底まで下る「リム・トゥ・リム」や、バックカントリーをキャンプしながら巡るといった上級者向けのハイキングまであり、膨大な楽しみ方がある。
初心者の方は、まずは(当然ながら)①の「リムトレイル」を巡ってほしい。ビューポイントや時間帯によって、様々な角度の移り変わる景色が楽しめる。車(or シャトルバス)で観光ポイントまで行き、そこでビュー・ポイントやギフトショップ等を巡る ➡ また別のポイントまで車(or シャトルバス)で行って観光を楽しむ、という流れだ。
しかし! それと共に、②のハイキングを少しでも体験することを強くおすすめしたい(日帰りの場合でも)。
特に、上に書いた「サウス・カイバブ・トレイル(South Kaibab Trail)を、シーダーリッジ(Cedar Ridge)ポイントまで下って、戻ってくる」というコースをおすすめしたい(上の最初の4枚の写真参照)。
初心者の方であっても、キャニオンを上から眺めるリムトレイルだけで終わらせるのはもったいない!キャニオンを少しでも下れば、さらに大迫力の景色が体験できるのだ。
特にサウス・カイバブ・トレイルは、途中で、谷の風景を360度(+上下まで)レベルで見まわすことのできる絶景エリアもあり、大渓谷の迫力を身近に感じることができる。上からの角度だけでは見ることのできない風景が楽しめるのだ。
また、ハイキング好きな方々には言うまでもないことだが、上から風景をただ眺めるのと、ハイキングで土を踏みしめながらじっくり景観を楽しむのとでは、「体感度合い」が全く異なる。ハイキングをすると、体全体で絶景を感じながら大渓谷を満喫することができるはずだ。
上に書いた「シーダーリッジ(Cedar Ridge)ポイント」まで、であれば、3-4時間ほどのハイキングで戻ってこれるので、日本で「低山ハイキング程度ができる方」であれば問題ないだろう(※シーダーリッジポイントにはトイレもある)。
服装も、それほど本格的なものを持っていく必要はないと思う(トレイルはよく整備されているが、ハイキングシューズはほしいところ)。ただし、夏はあまりにも暑くて体力を消耗する点に留意していただきたい。十分な水分と帽子などの日光対策が不可欠だ。
なお、サウス・カイバブ・トレイルの起点となるトレイルヘッド周辺にはパーキングがないため、ビジターセンターなどから、無料のシャトルバスに乗る必要がある。
サウスリムには、よりポピュラーな「ブライト・エンジェル・トレイル(Bright Angel Trail)」というハイキングコースもある。こちらも十分にすばらしいのだが、渓谷の内側の引っ込んだ部分を歩くのがメインとなるため、やや景色のダイナミックさに欠けるように感じている(※逆に、谷の下の方まで下っていく場合はこのトレイルの方がよいとのこと)。よって、初心者の日帰りハイキングの場合は、サウス・カイバブ・トレイルをおすすめしておきたい。
グランドキャニオンへの行き方
グランドキャニオン(サウスリム)への行き方についても、少し触れておきたい(あくまで、ツアーではなく、レンタカーで巡る場合)。
ネットで見てみたところ、ラスベガスから向かう経路(約4時間-4時間半)についての情報が多かったが、個人的には、アリゾナ州のフェニックス経由で行くのをおすすめしたい(もちろん航空券の値段なども勘案する必要はあるが)。
フェニックス空港からであれば、グランドキャニオンまで車で3時間半で到着できるのと、なんといっても、道中に「セドナ」で観光できる点がすばらしい。セドナ(Sedona)は本当に美しい街で、壮大な景色が満喫できるハイキングコースも多い(ショッピングや食事も楽しめる)。せっかくグランドキャニオンに行くなら、ぜひ訪れてほしい場所だ。
※セドナについては以下を見ていただきたい!
今回の内容に関するおすすめ本
本記事では、個人的におすすめしたいグランドキャニオンの巡り方について、ポイントのみ紹介したが、様々な詳細情報を知りたい方は、「地球の歩き方 アメリカの国立公園」がおすすめだ。
グランドキャニオン(サウスリム、ノースリム、グランドキャニオン・ウエスト)の各種地図、シーズン・気候情報、公園内の施設(ビジターセンター、レストラン、店)、無料シャトル、いくつものビューポイントの特徴、ハイキング(見どころ、地図、注意事項)、各種ツアーなどについて詳しく書かれている。グランドキャニオンに近い他の観光地(レイクパウエルやアンテロープキャニオンなど)の情報も掲載されている。
当然、アメリカ全土の国立公園の情報が網羅されているため、特に、他の国立公園も巡る方にはぜひとも活用していただきたい一冊だ。
Amazon.co.jp: B13 地球の歩き方 アメリカの国立公園 2024~2025 eBook : 地球の歩き方編集室: Kindleストア
また、今回オススメした、アメリカでレンタカーの旅を初めてする方には、「地球の歩き方 アメリカ・ドライブ」という本も紹介しておきたい。アメリカ全土でのドライブ旅のモデルコースや、アメリカ渡航・ドライブに必要な手続きやノウハウ(※)が網羅されている。
※ パスポート、ESTA(電子渡航認証システム)、各種保険(海外旅行保険、レンタカーの保険)、出入国手続き、宿泊、国際免許証、レンタカー、トリプルAのロードサービス、交通ルール、給油方法、チップ、トラブル対処法、旅行英会話・英単語、など
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